ちょっと小話でもしましょうか。
どうもこんにちは!
オノセタイチロウ★ミ(シューティングスターと読みます)です!
ぼくがいうのもアレですが、毎回毎回映画の話ばっかしてても面白くないでしょ?
なので今回は最初にちょっと小話でもしましょうか。
突然ですがオノセ、DJデビューすることになりました。
意味わかんないでしょ?
ぼくもねー、そう思うんですよ。
事の始まりは今年の夏の始まりくらい。
ふと「あ、俺ってなんも一芸ねーや」って思ったんですよね。
スポーツも苦手、ダンスも踊れない、モノマネも出来ない。
取り柄と言えば、ビールがいっぱい飲めるってことと、溺死しかかっても餓死しかかっても駅のホームから落下しても死ななかった不死身さくらいのもん。
そこで、一芸を身に着けるためにバグパイプを始めようと思ったんですよ。

アイルランド音楽とかで使われるヤツ。オノセはアイリッシュ好きで、前から興味あった。
でも聞いた話だとバグパイプって、室内で吹いたりしたらその音圧か何かにより、窓ガラスがブチ割れるらしいじゃないですか!
さすがにそれは困るということで、アイリッシュの演奏はしたかったけど、バグパイプを断念。
※1 ちなみにアイルランド音楽、アイリッシュとはこういうの。(残念ながらこの動画ではバグパイプ無し)
※2 映画でいうと『タイタニック』でジャックとローズが3等席で踊るシーンで流れてる音楽がアイリッシュ。
で、ですね。
「自分で演奏出来ないなら、かければいいじゃない!」ということでDJが思い浮かんだんです。
DJ。
ディスクジョッキー。
今までやりたいって思ったことはなかったけど、いい歳した大人になってからまさかDJに興味を持つなんて。
何が必要なのかとかも全然わからないんで、色々な人に聞いたりして。
その中の一人に映画音楽をかけるイベントのDJ兼オーガナイザーの友人がいまして。
「DJ覚えたら、いつかうちのイベントでも回してねー」
「あはは、オッケーオッケー(笑)」
みたいな話したんですよ。
で、その友人からこの間
「次は10月に映画音楽イベントやるよ!」
ということでイベントのFacebookページに招待されて、詳細を見てみたら何故か
DJのとこに、ぼくの名前が。

社交辞令じゃなかった。
「まだ機材揃ってねーのに!」
なんて言ってられないので、とりあえずパソコンにフリーのDJソフト入れました。
当連載の第1回の自己紹介のところに載せましたが、ぼく

こんなんだったんですよ?
クラブ文化の下地なんてあるわけない。
1年くらい前まで、DJと聞いて思い浮かぶのはDJケミカルとDJパリッコくらいしかいなかったぼくですよ。
(元々ぼくはパリッコさんの「大衆居酒屋ベスト1000」の読者。)
あのいっぱいあるツマミなんなの。
エフェクトっていつ使うの。
フェードイン、フェードアウト以外でどうやって曲繋ぐの。
DJとか、マジ意味わかんねー!!!!
疑問は尽きませんが、練習始めました。
今回のそのイベント、ヨーロッパ特集ということで
オノセはもちろんアイルランドやイギリス、おフレンチなど、世界地図でいう結構←の辺りの映画音楽をかける予定です。
まあ、みんなが打ち込み系とか流す中、アイリッシュ流して盛り上がるかどうかは
まったくわからないんですけどね!
(ギャル男のくせにトランスとかの打ち込み系はあんまわかんなくて、ヨーロッパの音楽なんて民族音楽か80’sハードコアくらいしかかけられないんですよねぼく。)
最後に改めて告知しますんで、興味あったら是非どーぞ!

にしても…
千葉県船橋市に生まれる。
↓
十勝の広大な自然の中で育つ。
↓
パンク。
↓
ギャル男でオタク。
↓
伊達ワルシネマライター(笑) ←今ここ
↓
伊達ワルシネマDJ(笑)
ぼくは最終的に、いったい何になるんでしょうかね。
小話おしまい。
あんま関係ないこと書くと「ブログでやれや!」って怒られそうなので、本編に入りますね。
「映画でモテる問答集!〜シネマが俺に輝けと囁いている〜」とは―
モテない君たちのために、伊達ワルギャル男シネマライター・オノセさんが
映画デートの際に彼女が聞いてきそうな作品に対する質問をまとめ
一問一答の想定問答集とした(たぶん)映画業界初のHow to モテ記事です。
これで映画デートは完璧だ!がんばれチェリーボーイズ!
さて、9月もそろそろ終わり。
ぼく昨日酔っぱらって終電逃して、うっかり靖国通り沿いのちょっと良さげなテーブルの上で寝ちゃって、起きたときは寒すぎて奥歯ガタガタ言ってました。
2時間くらい寝て、死んだはずのおばあちゃんが17歳の女学生の姿で俺のことを起こしてくれたから良かったものの、あれ以上寝てたら完全に風邪引いてましたね。
何度も書いてますが、ぼくは夏が大好きです。
夏が終わったなんて信じたくない人だけど、あんな寒い中寝たんだもん。
認めざるを得ない。
今、超秋だわこれ。

超秋だわーマジで。
突然ですが、読者のみなさん夏を満喫し過ぎて金欠気味じゃないですか?
ソースは俺。
俺、今全然金ない。
食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋…
「そんなん言ったって金ねーからあんま外出たくねーんだよ。」
「でも、夏にいい感じになったあの子と秋っぽいデートしてーしなー。」
そんな欲張りなおまえにおすすめなのが、DVD観ながらの家デートですよ!!!
今回は久しぶりの家デート編の問答集!
基本的に新作上映かDVDリリース直後の映画を扱う当連載ですが、
今回は既にDVDの旧作になっている名作から“芸術の秋”“スポーツの秋”“食欲の秋”にぴったりな3本をご紹介!
映画の幸、贅沢盛り合わせだ!
今回はいつもの問答集とちょっと違うよ。
問)“芸術の秋”な、あの子と一緒に観るならどんな映画がいいかな?
答)上質な音楽が聴ける映画『幸せはシャンソニア劇場から』でどうだ!

製作:2008年 フランス・チェコ・ドイツ
原題:『Faubourg 36』
監督:クリストフ・バラティエ(『コーラス』)
主演:ジェラール・ジュニョー(『バティニョールおじさん』)
配給:日活
上映時間:120分
予告編はココをクリックして見てね★
あらすじ:職を失い、息子も失う。
1936年、パリの下町。ミュージックホール「シャンソニア劇場」も不況の影響で閉館を余儀なくされる。
35年間劇場で働いていたピゴワルは職失うわ、嫁さんは浮気して出ていくわで散々な目に遭って酒に溺れる毎日だった。
そんなダメ親父のために、秘密で学校を休み路上でアコーディオンを弾いて、もらったお金でピゴワルのつけた酒代を返していく息子のジョジョ。

そんなある日、学校をサボっていたことによってジョジョが警察に補導をされてしまう。
「こんなダメ無職に子育てなんて出来るか!定職につくまでは子供と暮らせないぞ!」ということで、ジョジョと引き離されてしまったピゴワル。
ダメな父親だけど、でも息子のことは愛している。
ジョジョともう一度暮らすために、ピゴワルは昔の仲間たちと共にシャンソニア劇場の再建を始める―

ポイント!
フランス映画って「お洒落なイメージではあるけどでも何か暗くて意味わかんなそう」って思う人、絶対少なくないと思うんですよ。
でも大丈夫!この作品は極上のフレンチエンターテイメント作品!
シャンソンの曲をモチーフにして作られ、ミュージックホールが舞台という音楽がキーとなる本作。
楽曲もほんとステキなんですよ。
とりあえず、一曲どうぞ。

音もいいけど絵もいいんです。
ポップでカラフルでキュートで、でもどこかヨーロッパ的な寂しく切ない雰囲気も漂っていて。
そして良い意味で、建物とかが全体的に作り物っぽさがあるんですよ。
それがまるで可愛らしいジオラマのようで、好きな人は本当好きな世界観だと思います。

いつまでも耳に残る良質な楽曲と、ノスタルジックで豪華絢爛な映像。
舞台上を所狭しと動き踊り回る個性豊かなキャラクターたち。
笑えて、泣けて、キュートで、でも少し胸がキュッとなるような切ない空気感。
“芸術の秋”にこの一本、どっすか?

余談ですが、ジョジョ役のマクサンス・ペランくん。
『ニュー・シネマ・パラダイス』で中年期のトトを演じた名優ジャック・ペランさんの息子さん。(ジャック・ペランは本作の製作を担当)
今は結構大きくなってしまったんですが本作や、同監督の一個前の作品『コーラス』では大層可愛らしいお子さんでして。
ぼくがもし仮にショタコンだったとしたら、追っかけてたんじゃねーかってくらい可愛らしいんですよ。
そんな美少年がアコーディオンを弾く!
ここもポイントだと思いますね!
あ、ぼくショタコンじゃないんで大丈夫ですよ。
ついでに言うとロリコンでもないです。
安心してくださいね〜^^

問)“スポーツの秋”なボーイッシュな彼女と一緒に観るなら?
答)ガーリースポーツ青春映画『ローラーガールズ・ダイアリー』でどうだ!

製作:2009年 アメリカ
原題:『Whip It』
監督:ドリュー・バリモア(映画監督デビュー作)
主演:エレン・ペイジ(『JUNO/ジュノ』)
配給:ギャガ
上映時間:112分
予告編はココをクリックして見てね★
あらすじ:可愛いよりも、非情(ルースレス)に行きたい。
アメリカ・テキサスの田舎町に暮らす17歳のブリス。
彼女は母親の言う通り、望む通りに、少女コンテストに出場する高校生だ。
「でも本当はこんなドレスが着たいわけじゃない。」
自分の居場所はここではなくて、でも何処かはわからない。そんなモヤモヤした日々。
そんなある時、偶然出会った、初めて熱くなれるもの。
それは…

過酷なローラーゲームだった。
ローラースケートを使った、格闘技のように激しい競技。
ブームはとうの昔に去り、メジャーなスポーツではない。
でも、この競技に強く惹かれたブリスは家族には内緒で、本来の年齢を偽り新人発掘試験に参加。
試験に合格し隠されていたローラースケートの才能が開花したブリスは、今まで出会ったことのない年も仕事もバラバラな仲間たちに出会い、バンドマンと恋に落ちたり、新しい自分を見つけていくが―

ポイント!
ぼく、今からすごいバカなこと書きますよ?
先日友人と漫画における巨乳描写についてちょっと話し合ったんですよ。
男性が描く巨乳って、もうアホのようにデカイんですよね。頭悪いくらいデカいんですよ。
例えば「GANTZ」や「変[HEN]」の奥浩哉先生とかね!
※オノセは奥先生の作品が大好きですよ。
で、女性が描く巨乳はそうでもない。
例えば「のだめカンタービレ」ののだめだって、一応巨乳キャラなんです。
でも、アホのような乳の描き方ではない。
これって“女の子の現実”を知っているか、いないかだと思うんですよね。
男は、夢がデカすぎるんだよ…きっと…。


参考画像。
ちなみに「変[HEN]」っていうのは、奥先生が「GANTZ」の前に書いたホモとレズの話です。
で、ですよ。
この『ローラーガールズ・ダイアリー』の監督。
↑で読んで気づきました?
そう。あの、女優でもあるドリュー・バリモアさんです。

バリモアさんは今作で映画監督デビュー。
そして出演もしています。鼻血も流します。
ぶっちゃけて言ってしまえば、よくあるパターンの青春映画なんですよ、これ。
目標や生きがいのない少年少女が、何かに出会って、仲間が出来て、壁にぶつかり、成長する。
これと同じテンプレの映画は、いっぱいあります。

で、本作のポイントのひとつは、女性監督ドリュー・バリモアが描く“等身大の女の子”だと思います。
夢の塊のアホのような乳ではなく、リアルな乳!
「キラキラ可愛いだけが、女じゃないのよ。」
と言わんばかりの、リアルなガールズ青春ムービー。
もちろん映画自体の出来も文句なし。

本作で主演を務めるエレン・ペイジちゃんももちろん魅力のひとつ。
ぼく今まで「この人、可愛いのか可愛くないのかよくわかんねーなー。」ってたんですが、これを見てわかりました。
この人は、可愛い可愛くないじゃなくて、キュートなんだ。
「なに言ってんだおまえ」って思われるかもですが、激しい闘いの場に立ちながらも、なんか仕草とかがいちいちキュートなんですよね。
ハマり役の主役です!

劇中で流れるRadioheadやThe Ramones、The Strokesを始めとする楽曲も、
不満だらけの毎日でどこか発散させる場所を求める、テキサスの田舎の若者の世界観になんかぴったり。
ロックミュージックに合わせて弾ける、ローラーガールズたちの青春ストーリー。
“スポーツの秋”にこんな一本、どっすか?

また余談なんですが、コーチ役で出演してるアンドリュー・ウィルソンさんはバリモアさんの元カレ、ルーク・ウィルソンさんの弟。
複雑な関係だねー!
問)“食欲の秋”なワイルドなあの子と観るなら何がオススメ?
答)一風変わった韓国映画『彼とわたしの漂流日記』でどうだ!

製作:2009年 韓国
原題:『Castaway on the Moon』
監督:イ・ヘジュン(『ヨコヅナ・マドンナ』)
主演:チョン・ジェヨン(『シルミド/SILMIDO』)、チョン・リョウォン(『痛み』)
配給:CJ Entertainment Japan
上映時間:116分
予告編はココをクリックして見てね★
あらすじ:都会のロビンソン・クルーソー。
借金を苦に橋から飛び降り自殺をした…
んだけど死にきれず“都会の死角”、無人島に流れ着いてしまったキム氏。
目と鼻の先に人々が生活しているのに、誰も自分に気づかない。ひとりぼっち。
「高層ビルから飛び降りれば良かったです…」なんてぼやきつつも
借金や今までの生活から解放されたキム氏は
無人島で厳しくも充実感のある野生生活・第二の人生を始めます。

無人島の近くに、もう一人“ひとりぼっち”の女の子・キムちゃんがいた。
彼女は顔に大きなアザがあり、それが原因で3年以上部屋に引きこもっている。
現実逃避だと知りつつ、嘘の写真で他人になりすましネット上でSNSを徘徊する日々。
そんな彼女はたまたま望遠レンズで、ひとり無人島生活をするキム氏を見つけます。
彼を毎日観察するようになり、ある日勇気を出して、メッセージを詰めたワインボトルを無人島に流しました。
その手紙を読んだキム氏が、砂浜に返事を書き、ふたりの交流がスタートしました―

ポイント!
・記憶喪失になりません
・不治の病にもなりません
・交通事故にも遭いません
・出生の秘密もありません
こういう韓国映画のお約束は一切ありません。
それが好きな人も多いとは思いますが、それによって韓国映画を敬遠する人もまた多いと思います。
そういう「韓国映画って、どうせ全部同じだろ?観なくてわかるし!」って人にこそ観てもらい作品です。

「それはいいけど、どこが“食欲の秋”に観たいごはん映画だボケ!」とか思わないでください!
確かにこの映画、舞台はレストランじゃないし主人公もシェフじゃない!
舞台は無人島と自室で、主人公は野人とヒッキーです!
しかし、食事がキーとなるんですよ!
無人島に流されたキム氏。
途中で「無人島って何もやることねーな」ってなるんですが、そんな時間を持て余す日々に偶然見つけるのが誰かが捨てて、島に流れ着いた“ジャージャー麺”の袋。
久しぶりに人工的な食品の残り香を嗅ぎ、どうしてもジャージャー麺が食べたくなるキム氏。

幸いにも、何故かジャージャー麺の粉末調味料は袋に残っていたんですが、麺がない。
そこで自分で麺の代わりになるものを作ろうとして、農作業を始めるんです。
「いつか、ジャージャー麺を食ってやる!」という目標を抱いて種を植え、芽が出るのを待つ。

それを望遠レンズで覗いて、興味を持ち、締め切ったカーテンを開けて自分でも植物を育て始めるキムちゃん。
ジャージャー麺から始まる、人と人とのつながりと成長。

みんなの中で“ひとりぼっち”なふたりが、どことなく幻想的な映像のなか織りなす、
ちょっと変わってるけどとってもハートウォーミングなストーリー。
キム氏とキムちゃんの漂流日記に一喜一憂したあと、きっとあなたもジャージャー麺が食べたくなってるはず。

またしても余談ですが…
この作品、すごく良い映画なんですが、ちょっと汚い描写はあります。
キム氏、変なキノコ食べてゲリしたり。
キム氏、「俺の汗うめえ!」つって自分の身体ペロペロしたり。
キム氏、麺を作るためにあんなものをあんな風にしちゃったり!
「ウエッ!」って思った人は、ちょっとそういう点に関しては心の準備しといたほうがいいかもですねー。でも、すごく良い映画です。

今回はここまで!
ちなみに“食欲の秋”に関しては

こういうのもあります。
世界中から“おいしい映画”を集め、その作品にまつわるフードを食べながら映画を観るという体感型映画イベントです。
人気な映画祭なので、既にチケットの残りが僅かの作品もあるようですが、興味ある方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか!
“食べれる芸術の秋”って、ステキですよね!
第4回 東京ごはん映画祭
では、そんなこんなで!
問)“読書の秋”なおしとやか系な女の子とはどうすれば?
答)本でも読んでなさいよ!

告知
2013年10月5日(土)
CINE FREAK!!! The 1st anniversary
渋谷 IZACABAR
開催時間 / 19:00〜23:00
チケット料金 / 1,000円(1ドリンク付き)
DJ /
eri
marco
chihiro
オノセタイチロウ
emiko:)
yuichi hosono