野外映画を観に行こう!
毎度!
オノセタイチロウ★ミ(シューティングスターと読みます)だよ!
夏だね!
昨日東京では最高気温37℃とかでしたよ。もう超暑い。
そんな暑い夏の代名詞のひとつにロックフェスがありますよね。
フジロックとかサマソニとか。
第10回の『アンコール』のときにちょっと書きましたが、映画でも野外イベントがあるんですよ。
で、この前、毎年夏に恵比寿ガーデンプレイスで行われている野外映画イベント・スターライトシネマに行ってきたので今回はいつもの問答集ではなく、それについてのレポを書こうかと!
よろしくな!
※写真を撮った時間と掲載されている順番がバラバラになっている部分があります。
8月3日(土曜日) 晴れ
この日は江戸川を始め、板橋や横須賀など多くの場所で花火大会が行われていたらしい。
電車の中には、これから花火を観に行くであろう浴衣姿のカップルが大勢いて、ちょっと「いいなぁ。」って思った。
普段ぼくは、伊達ワルギャル男シネマライターとして完全無欠のロックスターをやっているが、人間らしい面もあるんだ。
とか思っていたら恵比須に着いた。
恵比寿。
高円寺の大将のことを(何故か)映画の記事で書いたりするぼくには縁遠い街だと思われるでしょうが、実は以前恵比寿の専門学校に通い映画の宣伝・配給の勉強をしていました。
卒業してからそんなに経ってもいないので「フッ、この街も変わってねーな。」と思いながらブラブラしてたら

こんなの出来てた。
グループ名のついたオリジナルカクテルを飲みながら、ジャニーズ関連のDVDが観れるらしいので、この連載をお読みのジャニ好きの方は行ってみては如何でしょうか?
そんなこんなで時間を潰して友人たちと合流し、スターライトシネマの会場である恵比寿ガーデンプレイスへ!

夏の夕方の黄昏時感が、お酒飲みたい欲を掻き立てます。

会場はガーデンプレイスの広場。

早めに来れば150くらい用意されてる座席で観れますが、みんなでワイワイ観るなら座席より地べたにブルーシート敷いて観るほうがオススメです。

ぼくらの場所から見たスクリーン。座席じゃなくてもちゃんと映画観れます。座席でも地べたでも鑑賞は無料!
どうです!この解放感!
ちなみに、この日の上映作品は

『ハングオーバー』!
こないだシリーズ最後と銘打った3が公開されていましたが、その伝説となったメガヒットコメディシリーズの始まり。
あくまでコメディでありながら、消えた友人と記憶を探していくサスペンス要素もあり超面白い!
詳しく知りたい人は予告編を観てくださーい!
真夏の星空の下、ビールを飲みながら『ハングオーバー』を観る!
まあ、都心の夜なんて星ひとつ見えないんだけど、それでも最高じゃないですか!
※スターライトシネマは鑑賞中の飲食自由。

場所を取ったら、上映前からさっそく飲酒開始!
メンツを左からご紹介!
熊ちゃん。同じ学校で映画宣伝の勉強した学友。好きな映画は『マイティ・ダックス』。
マルコ。通称マルちゃん。イタリア人。好きな映画は若松孝二監督の『胎児が密漁する時』。
アンジェラ。アンちゃん。イタリア人。イラストの勉強中。好きなマンガは『孤独のグルメ』。

そして私、オノセタイチロウ★ミ。持ってるDVDの中の一番の珍品は『虫が演じるシェイクスピア「ロミオとジュリエット」』。

おつまみはピザ!ドミノピザで2枚持ち帰りすると、1枚タダになるんだよ!
そうこうはしゃいでいる内に仕事などで遅れてきた他の友人たちも合流し、あっという間に上映時間に。
ビール×ピザ×コメディ!
無敵感ハンパない!
この瞬間、ぼくはきっと世界で一番幸せ!
映画泥棒になっちゃうし、マナー的にもNGなので上映中の写真は撮っていませんが、ぼくの前で観ていたおばあちゃんがド下ネタのところで手叩きながらオホホホホホ!って笑い出したときは「未だ現役なのかな?」という疑問を持たざるを得ませんでした。

NO MORE!
会場全体からの大きな笑い声と拍手と共に映画は終了。
そして寝てるやつが一人。

遅れて合流した友人の一人、細野くん。現役の映画宣伝マン。
実は彼、今年の春に公開されたブラピ主演の『ジャッキー・コーガン』という映画の宣伝で“和製ブラピ”として色々なメディアに出演して、バンジージャンプ飛ばされたりしてました。今日もお仕事でお疲れのようで。
それにしてもビール飲んでも寝ても良い!フリーダムな空間ですねーほんと!でも寝ると汚いよ!
このあとは「まだ飲み足りねえ!」ということで恵比寿にあるビアパブへ!

またビール。「おはよう」から「おやすみ」まで、ずっとビールでいい。
流石にこの時には全員集結。
楽しい時間過ごせたからみんなハイです!
映画から何から何まで色々な話に花が咲きました!
この後解散するも、最寄駅同じでご近所さんのマルちゃんと地元に戻りまた飲みまくり。
酒と笑いに溢れに溢れた一日でした。
8月3日、おしまい。
8月4日(日曜日) 晴れ
なんてこった。
二日酔いだ。
『ハングオーバー』観ながら、飲んで飲んで飲みまくったら案の定自分もハングオーバー(二日酔い)になった。
しかし、今日もスターライトシネマがある…。
どんなに辛くても俺は行かなきゃ、前に進まなきゃいけない。
ということでこの日もスターライトシネマに来ました。

相変わらずのトワイライトさ加減。二日酔いでも、お酒飲みたい欲が生まれます。

その日のオノセさん。前日の写真と比べて明らかに顔むくんでます。一体何リットルのビールを飲んだんでしょう。
この日の上映作品は

『南極料理人』!
第2回で書いた『横道世之介』の沖田修一監督、堺雅人さん主演による実話がベースのジャパニーズオフビートコメディの傑作!
家族にも恋人にも会えない究極の単身赴任先、そこはあまりの寒さにペンギンどころかウイルスさえも存在出来ない、南極の山の上だった。
詳しく知りたい人は例によって予告編を見てね!
実はこの前日、中目黒で毎月行われる映画上映イベント、ナカメキノで『横道世之介』の野外上映がほぼ同じ時間に行われていたんです。
迷ったものの結局『ハングオーバー』を観に行ったぼく、『横道世之介』を観れなかった代わりにこの『南極料理人』で沖田監督作品を満喫しに来ました!
くっそ寒い南極で、家族と離れ離れの男所帯が繰り広げる“ゲラゲラ”ではなく“クスクス”なゆるーいコメディを観ながら、ビール飲みながらピザを食べるぼくら。
今日も世界で一番幸せ。

写真はブレブレだけど、終わったころには真っ暗でライトアップされて綺麗!
久しぶりに観たけど、やっぱり『南極料理人』は面白かった!
やっぱり今日もまだまだ飲み足りないということで、ガーデンプレイス内で営業集のビアテラスに!

左は竹本さん。最近観た映画は『銀魂 完結篇』。右は昨日から引き続きの熊ちゃん。
竹本さんは特に映画好きというわけでもないのですが、去年一緒にこのスターライトシネマを観に来て野外映画の空気にハマッたようで、今年は自分から進んで「行きたい!」と言ってくれました。
話はちょっと変わりますが、そこそこ映画が好きで映画館に行く人なら、おそらく“思い入れの強い映画館”ってあると思います。
「子供の頃に親に連れて行ってもらった」「彼女と初めてデートした」「自分で働いていた」などなど、色々な理由の“思い入れの強い映画館”。
ぼくは公民館なんですよ。
生まれ自体は千葉なのですが、うちは転勤族だったもので小さい頃から何度も引越しを経験しました。で、小学校の6年間は北海道(十勝)のド田舎で育ったんですよ。
どれくらいド田舎かっていうと、
・コンビニに徒歩で行くという概念がない!
・というかまず、コンビニがない!
・村か町かでいうと、集落!
・隣の家まで徒歩15分!
・小学校は全校14人(一番多かったとき)!
・買い食いしようにも店がないから、帰り道で食べるのはそこらで摘んだおんこの実!
・たまに晩御飯のおかずにキノコを採って帰る!
・友達のお母さんに「おすそ分けだよ」と渡されるのは絞りたての牛乳!
・集落で一番大きなイベントは小学校の運動会と学芸会!次は相撲大会!
・複式学級なのに、生徒が1人しかいない学級があった!
・体育は全校合同!
・もちろん閉校した!
・グーグルマップで見てみたら、道と川しかない!
・当然ストリートビューなんか未対応!

ぼくが通っていた小学校の辺り。
で、隣にかろうじて「これは村じゃなくて町じゃねーかな」っていう町がありまして。
でもド田舎なことには違いはなく、映画館なんてないんですよ。
ギリギリあるのがローソンとサンクス(当時)。あとは広大なパークゴルフ場と、人口の4倍いる牛。
そんなド田舎だけど、数か月に一回映画がやってくるんですよ。
その日はもう一大イベント!
会場は町の公民館、観客はほぼすべての町民。
ドラえもんとかクレヨンしんちゃんとか、ファミリー向けばっかのラインナップだけど、ちっちゃい子からおじいちゃんおばあちゃんまでみんな楽しみながらキャッキャキャッキャ観てて。
「すごい!映像が動いている!楽しい!」とかのレベルで単純に楽しんでいたのかもしれないです。さすがにテレビは各家庭にあったけどね!
小学生が上映中でもバッタンバッタン劇場に出入りして、いいシーンでおじいちゃんが万歳し始めたり、はっきり言って静かに映画鑑賞するには向かない環境です。
でも、誰も小難しい映画論なんて語らず、本能で全身全霊で映画という娯楽を楽しんでいるようなその場所が、ぼくは大好きでした。
何を観たかはあんまり覚えていなくても、何をしたかはいっぱい覚えている。
それがぼくの“思い入れのある映画館”であり、たぶん映画に対する原風景です。

怖いの苦手っていうのがカッコ悪くて、強がってみんなとここに『学校の怪談』を観に来たのも良い思い出です。
そんなぼくだから特別に好きなのかもしれませんが、野外映画の“鑑賞”というよりも“イベント”としての要素が強い上映方式が大好きなんです。
考えさせられる映画を静かに観るのも好きだけど、それはそれこれはこれ。
こうやって色々書いておいてなんですが、どんなに書いても写真を載せても野外映画の魅力である空気感は伝わりません。
だから、これを読んで少しでも興味があったら是非一度野外映画上映に行くことをお勧めします!
みんなで大笑いして最後は拍手でエンドロール。
子供も大人もおばあちゃんもみんなゲラゲラ。
単純な娯楽としての映画鑑賞。
別に映画を“きちん”と観に来なくてもいいと思うんですよ。飲みに来るとかで。
でも、そこに映画があって、それをツマミにしたら楽しいし、良い思い出になります。
映画マニアじゃない人にこそ、味わって欲しいですね!
そんなこんなで、本日も酒と映画のおかげで楽しい一日になりました。
8月4日、おしまい。
野外上映イベントについて
野外映画で楽しい週末を過ごした後にやってくるもの。
それは、全然楽しくない平日。
「はぁ、また野外映画行きたい…」と思いながら仕事をしつつも、いつでもどこでもやってるわけじゃない。
そして残念なことに、今年のスターライトシネマは8月11日で既に終了しています。(スターライトシネマは7月から8月にかけて土日に開催)
「なんだよ、どう足掻いても行けないイベントのこと書いてんじゃねーよボケ!」とか言われるかもしれませんが、大丈夫です!
スターライトシネマ以外にも野外映画イベントはありますので、ちょこっとご紹介!
※ぼくスターライトシネマで散々酒飲んでワイワイしてますが、ここから紹介するイベントが全部飲食可能でワイワイ出来るかどうかはわかりません。

ナカメキノ(中目黒)
上で少し触れたナカメキノは中目黒の各所で毎月開催。
映画上映とトークショーが無料で楽しめます。
『桐島、部活やめるってよ』や『サニー』など、ミニシアター寄りの良質な作品を中心に上映。
月によって屋内上映か野外上映か変動。
ナカメキノ | 中目黒で無料映画上映&トークイベント

ルーフトップ・フィルムズ(池袋)
池袋パルコの屋上にて、8月9日(金曜日)から18日(日曜日)まで毎日開催。
これから上映される作品だと『宇宙人ポール』や『トレインスポッティング』などの大ヒットしたミニシアター映画から、なんと細田守監督の『サマーウォーズ』までも!
そして最終日は、全米1位を記録し日本でも9月から公開が決定しているロマンティック・ゾンビ・ラブコメ『ウォーム・ボディーズ』の特別最速上映が!有料でゾンビメイクもしてもらえて、ゾンビ気分で映画が観れます。
WEB DICEによる紹介

キノ・イグルー(全国各地)
こちらは上映イベントというか、移動映画館ですね。
野外に限らず、カフェや美術館などでも日本各地至る所で映画を上映。
近い日程での上映は8月24日(土曜日)25日(日曜日)に横須賀美術館で行われる「夏の野外シネマパーティ2013」と、8月27日(火曜日)28日(水曜日)29日(木曜日)に学芸大学のCLASKAで行われる「ルーフトップシネマ2013 vol.3〜キノ・イグルー×CLASKA」。
Kino Iglu

烏山プレーパーク 野外映画会(千歳烏山)
千歳烏山にあるNPO法人・烏山プレーパークによる野外映画上映。
毎年恒例の野外映画会で、もぐら公園で今年もやるらしいです。
開催日は9月14日(土曜日)で、雨のときは15日(日曜日)、それでも雨のときは16日(日曜日)みたいです。
如何せんまだ詳細がアップされてなくぼくもよくわかりませんので、興味がある方はこまめに公式をご確認ください。
NPO法人 プレーパークせたがや|各プレーパークの情報|烏山プレーパーク
KAWASAKIしんゆり映画祭 なつやすみ野外上映会(新百合ヶ丘)
川崎市新百合ヶ丘で行われているしんゆり映画祭の夏休み特別企画。
新百合ヶ丘にある小学校の校庭にスクリーンを設営して上映。
今年の開催日は8月24日(土曜日)。
上映作品は“こどもにみせたいサイレント映画短編集”というテーマで『月世界旅行』を始め、『チャップリンの冒険』や『日の丸・武者修行の巻』などを活弁付きで上映。
KAWASAKIしんゆり映画祭

星空の映画祭(長野県諏訪郡)
ここまで都内近郊のイベントばかり挙げていましたが、もちろん都内以外でも野外映画祭はあります。
この星空の映画祭は日本一標高の高い野外映画上映会場。
自然に溢れた星空の下、35mmフィルムで上映される映画を観るのは忘れられない思い出になりそうですね。
開催期間は8月4日(日曜日)から8月25日(日曜日)まで。
上映作品は『レ・ミゼラブル』や『おおかみこどもの雨と雪』から『世界最古の洞窟壁画』まで幅広く。
夏休み、どこかに旅行行きたいという場合、こういう選択肢もありなんじゃないでしょうか。
星空の映画祭 オフィシャルホームページ
他にもぼくが知らないだけで色々な野外映画祭があると思うので、興味があったら是非ご自身でも調べて見てください!
結構長くなってしまったので、尻すぼみ感はありますがこの辺でオノセタイチロウ★ミが育った広大な北海道の大地を見ながらのお別れです!

十勝いきてー!